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ホルムアルデヒドとスチレン
[2011.06.14] ホルムアルデヒドとスチレンが発癌性物質リストへ
アメリカ保健社会福祉省(HHS)が10日に、
業界団体からの強い圧力に屈することなく、
ホルムアルデヒドとスチレンを 発癌性物質の
リストに正式に加えた報告を提出しました。
両物質ともに一般的な製品に広く使われている
物質なので 合衆国内での影響が大きそうです。
ホルムアルデヒドとスチレンが癌警告リストへ追加
化学工業業界からの激しい圧力にもかかわらず、
ホルムアルデヒドとスチレンは 既知及び潜在的
発がん性物質の政府の警告リストへ追加されました。
6月10日に、− 反対のために4年遅れて −
アメリカ保健社会福祉省(HHS)にある国立毒物学プログラム(NTP)
によって編集された 第12次発癌性物質レポートが、
他の6つの物質も240の化合物のリストへ加えて公表されました。
しかし、化学業界はその発癌性の証拠が不十分であると主張し、
既知の発癌性物質としてホルムアルデヒドをリストに加える
ことは紛糾を呼びました。
その化合物は主に、合板・パルプ・紙・プラスチック・
合成繊維を含む多くの消費者製品に使われ、
工業的な樹脂を製造するために使われています。
また、殺菌剤と抗菌剤としても使われています。
環境グループは産業界の圧力に屈せず、
ついにレポートを発表した事に対してHHSを称賛しました。
レポートが確定することを妨げる為に、
“化学業界はあらゆる手段で戦っていました。
” と天然資源保護協議会の上級化学者のジェニファー・サスは言いました。 “
一般の人々には私たちに押し付けられる化学物質の
リスクについて知る権利があります。”
“私たちはHHSがホルムアルデヒドを
第12次発癌性物質レポートに、
人間に対する既知の発がん性物質
として追加することへと踏み込んだ事に非常に失望した。”
と 化学工業の業界団体のアメリカ化学評議会の
理事長兼CEOである カルヴァン M. ドゥーレイ は
声明において発言しました。
“そうすることによって、HHSは、最近発表され、
独立した、国家研究会議からの 化学的な証拠が
白血病に関する人間の発癌性の主張を指示するかどうか
に対する強い疑念の査読報告を無視した。” と言いました。
同様に、“化学的に支持できない”といって、
スチレン産業グループは その化合物の
潜在的発癌性に対する証拠を求めました。
NTPのリストへの追加に反対して法的措置を執ることと、
弁護を続けることを仄めかし、
スチレンインフォメーション&リサーチセンターは、
“スチレンを発癌性物質レポートから削除させる。”と断言しました。
スチレンは、食品の容器、玩具、自動車、カーペットの裏張り、
家のペンキ、インクカートリッジ、絶縁体、木の研磨剤、
接着剤、 他のいくつかの製品として
遍在するポリスチレンを作る為の材料です。
スチレンは、ボート、バスタブ、シャワーの仕切り、
そして他のグラスファイバーで強化されたプラスチック製品
を製造するための ポリエステル樹脂を生産するためにも使われます。
先月、議会の63人のメンバーがHHS長官のキャサリーン・セベリウスへ、
“意思決定者が利用できうる化学的根拠の全体を評価する
徹底的な見直しを実施する”まで、
NTPにスチレンをリストに加えるのを遅らせるよう促す手紙を書きました。
議員達は合衆国のスチレン産業で働く数千の労働者が
結果として 職を失うかもしれないと警告しました。
他の6つの物質、 (植物性薬品に含まれるアリストロキン酸、
合衆国で禁止されている殺虫剤のカプタフォル、
切断器具やグラインダーに使われる
コバルト−タングステン炭化物、
アゾ染料を生産するのに使うO-ニトロトルエン、
ハーブ医薬品に使われるriddelliine、
そして吸引してしまうグラスウール繊維)
がレポートへ追加されました
参照元:Chemical & Engineering News
Formaldehyde, Styrene Added To Cancer Warning List
日本でホルムアルデヒドとスチレンの話題というと、
「シックハウス症候群」の原因物質としてあげられるケースが
最も多いと思われますが、
癌の原因物質になりえるという話はあまりなされていないようです。
もしこのことによりアメリカで大規模に両物質が規制された場合、
日本が輸出している製品も当然その規制にかかるわけで、
製造業に携わってる企業には頭の痛い話でしょうし、
私たちの健康にとっても無視できない話です。
この決定について 日本のマスコミがどのように報じているか
も調べてみましたが、 栄養ドリンクの時と同様、
報じられていないようです。
日本では業界の健康が第一で市民の健康は二の次なのです。
現在のホルムアルデヒド規制値も発癌性は考慮に入っていません。