水性無公害塗料「ロハスコート」と1液常温湿気硬化型ガラスコート剤「ナノクリアス」
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ホルムアルデヒドの発がん性について
ホルムアルデヒドの発がん性について。
シックハウスの有力な原因物質、ホルムアルデヒドについて。
ホルムアルデヒド(水に溶けるとホルマリン)は主に防腐剤や接着剤に用いられ、安価
であるので古くから建材等に使われてきました。しかしホルムアルデヒドはアレルギーの
原因物質のみならず発ガン性物質です。
国際ガン研究機関(IARC)は2004年6月の報告書で評価を変更しました。
Group 1:人に対して発ガン性がある
carcinogenic to humans
■ホルムアルデヒド濃度の指針値
建設省・厚生省・通産省・林野庁等で当時構成された「健康住宅研究会」が平成10年
3月に「設計・施工ガイドライン」を発表して3物質3薬剤の化学物質を「優先取組物質」
としてそれを低減させる指針を示しました。ホルムアルデヒドはその中の1つです。
そのガイドラインでは、室内でのホルムアルデヒド濃度の指針値を平成9年6月に厚生
省が示した指針値を目標にしました。世界保健機構(WHO)のガイドラインをそのまま採
用しています。
30分平均値で0.1mg/m3以下
これは室温23度では約0.08ppmに相当する、と説明されています。
※指標は単位の違い:
「mg/m3」は、ホルムアルデヒド重量/室内空気の体積。
気体は「ppm」が一般的で、これは体積/体積(cm3/m3)。
■指針値への誤解: 「23℃で0.08ppmが指針」ではない
ホルムアルデヒドの室内濃度指針値は、30分平均値で0.1mg/m3以下です。
厚生省はこの数値をわかりやすくするために、「室温23℃に換算すると約0.08ppm」だと
説明しています。数字を細く示すと23℃で約0.0802ppmです。
ところで、実際の室内環境では温度が上がると建材からの揮発量が増加します。したが
って23℃の室内でホルムアルデヒド濃度が0.08ppmになる部屋は、30℃になれるとその
濃度はもっと高くなります。
温度が1℃上がると濃度が1.12−1.13倍上がるという試算式によると、23℃で0.08ppm
になるような室内は30℃では約0.18ppmになるそうで、実際の実験でもそのようなレベル
になるそうです。
しかし、厚生省は「23℃では0.08ppmだから、30℃では約0.18ppmが指針値だ」などとは
言っていません。温度が何度であっても0.1mg/m3以下にせよ、「30℃であっても、ホル
ムアルデヒド濃度は0.1mg/m3以下にせよ」と指針を示しているのです。 「0.1mg/m3
以下」を30℃で換算する約0.0830ppmになりますから、「気温30度でも0.08ppmにせよ」
なのです。
だからもしも「ホルムアルデヒドを測定したら濃度が高かったが、それは気温が高かった
せいで、厚生省のいう23℃ならばもっと低い値になるから厚生省の基準はパスしていま
す」などという説明をするところがあったら、それは誤りなのです。
先に述べたようにホルムアルデヒド濃度は気温とともに変化して、23℃の室温で0.
08ppmになる部屋では30℃になると約0.18ppmになるのですが、このことは逆にいうと、
30℃で0.08ppmである部屋では、室温23℃ではホルムアルデヒドの放散がずっと減っ
て、0.08ppmをはるかに下回るレベルになるということなのです。
■ホルムアルデヒドの害−急性毒性−
まず、急性中毒の1つである刺激性です。
ホルムアルデヒドの刺激性
影 響ホルムアルデヒド濃度(ppm)
におい検知0.05-1.0
目への刺激0.008-1.6
喉の炎症0.08-3
鼻・目への刺激2-3
流涙(30分間なら耐えられる)4-5
強度の流涙(1時間しか耐えられない)10-21
生命の危険、浮腫、炎症、肺炎31-50
死亡50-104
注:欧州共同研究
0.08ppmで臭いを感じます。0.4ppm程度で目がチカチカする。0.5ppm程度で喉が痛く
なる。
人によっては0.1ppm程度でも結膜炎のように目が充血します。
だから「ホルムアルデヒドの臭いがする」ようなところでは基準値を越えています。モデル
ハウスや見学会ではご自身の鼻検知器を使ってその体験をすることが可能です。
発ガン物質なのに発癌性を対象とした規制値がない事に疑問を感じます。