最先端のシックハウス対策

シックハウス症候群って?
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シックハウス症候群

  シックスクールやシックビルディング、シックハウスは、その室内空気が建材や塗料などに
                                *1
使用されている接着剤や防腐剤などから放散される有害VOC(揮発性有機化合物)に汚染

されている状態を指します。

  VOCは現在までに約900種類が確認されています。

そのうち複合化学物質過敏症に関係する有害VOCは300種類程度と考えられています。

今、問題とされている環境ホルモンの一部もその中に含まれています。

現在症状が出ていなくても時間の経過とともに人体や人類に悪影響を与えているのです。 
 
 シックハウス (シックビルディング対策の先進地アメリカでは)

アメリカ環境保護庁(EPA)は下記のように定義しています。

  居住している住人の20%以上が、そのビル内にいる時に急性の不快感に基づく症状を訴

える。 それらの症状の原因(因果関係)は必ずしも明確である必要は無い。 それらの症状の

ほとんどが、そのビルを離れると解消する。

日本では化学物質だけが原因のように考えられていますが、アメリカなどではダニやカビ、ハ

ウスダスト、高周波の電磁波、低周波の振動などでもシックハウスに定義されるようになってき

ました。

日本で一般的に、建物を新築したり改装したりした後に、使用した建材や塗料、接着剤などに

含まれる有害化学物質により室内空気が汚染されたことがシックハウスであると理解されてい

ることが多いようです。 ダニやカビ、ハウスダストなどが原因のアレルギー症状もシックハウ

スと言えます。 EPAの定義に見られるようにシックハウスの原因を特定する必要は無く、症

状も多様で、発症のメカニズムも未だ解明されていません。 この様に様々な原因と症状など

から正確には「シックハウス症候群」と言うべきでしょう。


シックハウス=化学物質過敏症ではない。

 シックハウス=化学物質過敏症と勘違いしておられる人が意外に多いことに驚きます

 化学物質過敏症は、その名が示すようにある種の化学物質に過剰に反応する状態を言いま

す。 化学物質過敏症は一度に大量にある種の化学物質に曝されるか、長期に渡り微量の化

学物質に曝された結果発症すると言われています。 一度に大量に曝されることは一般人で

はほとんどその機会はないと考えられ、シックハウスなどが原因である種の化学物質に対し、

体内の受容体が過敏性を獲得してしまい、その後はその種の化学物質に超微量でも反応して

しまう状態を言います。 ですからシックハウス症候群は化学物質過敏症になってしまう危険性

が大きいのですが、化学物質過敏症とは異なります。 

欧米では、一度体内にこの受容体が獲得されると成分が異なった他の物質に曝されても過敏

性を発症することが認められており、「複合化学物質過敏症―multiple chemical sensitive」

MCSと一般的に呼称されています。

また、化学物質過敏症をアレルギーと同じと考えられておられる人も多いのですが、アレルギ

ーは抗原抗体反応で、原因物質も特定され遺伝的あるいは後天的と、ある程度解っている部

分が多いのですが、化学物質過敏症はアレルギーに比べ更に超微量の原因物質に反応して

しまい、アレルギーの人が許容できる濃度でも化学物質過敏症の人は生活できません。 
                                         *2
  最新の医療現場では「化学物質反復暴露⇒神経可塑性変化⇒化学キンドリング

⇒神経学的病態・行動変化」と推定しています。 これが意味することは、室内空気汚染物質

を放散し続ける原因部材を取り除かないで、室内空気から汚染物質を吸着分解する方

法では化学物質過敏症の人々を助けることも、発症を止めることも出来ないということで

す。 つまり、吸着・分解塗料を施しても放散物質から遠く離れた場所で、ある程度の濃度で汚

染物質が検出されると言うことは原因部材の近くでは更に高濃度に汚染されたままと言うこと

です。

有害な化学物質は元から対処する事が大切です。

用語の説明

*1有害VOC(揮発性有機化合物)

  常温常圧で空気中に容易に揮発する物質の総称で、主に人工合成されたものを言う。

Volatile Organic Compounds 頭文字を取ってVOCと言う、 トリクロロエチレンやテトラクロロエ

チレン、ホルムアルデヒド、トルエン、ベンゼン、キシレンなどさまざまな物質があり油脂類の溶

解能力が高く、分解しにくく安定していて燃えにくい性質から、1970年代には理想の洗浄剤とし

て産業界で普及したが、吸入による頭痛やめまい、腎傷害などの有害性や発ガン性など可能

性が指摘されている。大気・水域、特に地下水汚染の原因となるほか、住宅の室内空気汚染

物質としても注目されている。(VOCをもっと詳しく)

 *2化学キンドリング

  通常では何の変化も認められない化学的な刺激が繰り返される事によりある日突然急激

な行動変化が起こる事と理解されています。


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