最先端のシックハウス対策
1、室内空気汚染の現状
・一般に室内は空気の容積が小さく、
少量の汚染物質で高濃度汚染を引き起こす。
・高気密高断熱化が進み、室内の有害化学物質によるシックハウス、
シックスクールが引き起こされている。
・一日の空気の摂取量は、10〜25kg。(水や食料が各1〜2kg)
(食品の安全には気を使うが、空気となると無頓着になってしまいがち)
・現在、日本人の死亡原因順位第一位は「がん」で、
その中で、肺がん(気管、気管支を含む)による死亡者数は
年々増加の一途を辿り第一位。(この事実を知らない人が6割にも
達していると言われています。)
タバコの主流煙の影響が大きいとされているが、
大気汚染と室内空気汚染の影響も無視できない。
・建具や家具に使用する防虫剤、接着剤、溶剤、難燃剤、殺虫剤
などを使用した場合に、ヒトの健康に悪影響がある事が確認されている。
・上記の現状に対して
国土交通省は、2002年に建築基準法を改正、クロロピリフォスを禁止、
ホルムアルデヒドを含む建材の使用制限を行った。
また厚生労働省ではホルムアルデヒドのほか12物質に
環境指針値を設定。
ホルムアルデヒドは主に接着剤として使用されて来たが、
天然の木材にも含まれる、厚生労働省による室内環境指針値は
100μg/?(0.08PPM)だが、この値は目や鼻への刺激を基準として
策定されている。
近年ヒトに対する発癌性が確認された。
発癌性を元に基準を作ると更に厳しい基準となることが予想される。
例えばカリフォルニア州では3μg/m3になっている。
化学物質の室内濃度指針値(厚生労働省)では
ホルムアルデヒド100 μ g/m 3 (0.08ppm)・・これで安全?
健康を考えた場合、現状の指針値ではリスクが大きいことが分かる。
・厚生労働省が定めた安全基準を守り建設され、使用開始された
北海道の小向小学校では生徒17人中10人、教師9人中3人に
シックハウスの症状が出てしまい、新校舎の使用を中止し原因究明
が行われた。
・安全性が高いと考えられていた水性塗料の成分である、
規制対象外のピロリドンとテキサノールが高濃度で見つかった。
ベークアウトにより放散を
加速させ、有害化学物質の濃度を下げる対応をした。
・現状の基準を守るだけでは室内空気の安全を確保出来ない事が
わかった。
・今まで安全だと思われてきた、油性の自然塗料も東京都の購買試験で
全ての製品からホルムアルデヒドが検出され、中にはF4の認定製品から
F2レベルの放散が確認され、天然系塗料という新たな分類が作られフォー
スターの規制対象になりました。
・まだ化学物質過敏症の治療法は確立されておりません。
次第に症状が重くなり外に出られなくなってしまう事もあります。
・国産の工業製品は世界の中でも高いレベルにあると思われていますが、
塗料に関して言えば、残念ながら関税に守られている事からも分かるよう
に欧米に遠く及ばないレベルなのです。
樹脂の研究では10年以上遅れていると言われています。
・国産のゼロVOC塗料をアメリカの試験機関に持ち込んだが、
開封後の臭気で(強いスチレン臭)明らかにゼロVOCでないと
判断が下され、試験さえしてもらえなかった.
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