最先端のシックハウス対策
換気扇は床近くに付けないとダメなんです!
@有害化学物質の多くはその分子量が空気の29、水の19より重い物が多い、とは言
っても室温の上昇など部屋の空気の動きにつられて二階や天井に舞い上がる事はあ
る。しかし空気の動きが少ない部屋では総じて床に近い程高い濃度で漂っ
ている。これは下図、「高さ方向の室内空気汚染濃度勾配」を見ると良く分かる。床の
ウレタン塗装やワックスから有害化学物質が部屋に放散しているケースが多い。放散さ
れた有害化学物質は床、壁、天井と室内を行ったり来たりしていてなかなか室内から無
くならない。加えてホルムアルデヒド類の濃度は簡単には下がらない。接着剤に含まれ
る場合、接着が効いている間はホルムアルデヒドが残っていると考えるのが一般的だ、
5年や10年では無くならないのです!
室内空気汚染物質の濃度勾配
(お部屋の中の有害化学物質の濃度の変化を図化したもの、横方向にも同様に考えられる。)
赤ちゃんや子供達が一番高い濃度の有害化学物質を吸い込んでおりついで家に居る時
間の長い主婦やお年寄りが危険に曝されている。ペット達も子供達と同様に高濃度の有害化
学物質に曝されて体調不良を起こしたり、命を落とす事すらある。これらの事をふまえて一番
簡単な対策はデザイン性には多少問題があるが、換気扇を床近くに取り付ける事である。
全熱交換型換気機器というのは、換気の能力はあまりありません。入り口と出し口を
離して強制換気しないとだめです。化学物質は空気より重くて床にたまるので子どもへ
の影響が大きいのです。空気があたたまって動くと、階段の上にたまります。やっぱり、
床のすぐ上に換気扇をつけるのが効果があります。
確かに床近くだと冬には足元が冷えるので使い難いが建築基準法の改正で換気扇の取り付
けが義務付けられているので取り付け位置を調整するだけで効果は大である。残念ながら住
宅で換気扇の位置を低くする事を勧めているメーカーは聞いた事が無いが、化学物質を扱
う会社や大学などの研究施設は換気扇が低い位置に取り付けてあるケー
スが多い、何が危険かを知っている人は対策をしている。これが現実!
シックハウス対策はいろいろあります、これからもお伝えしたいと思いま
す。
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