最先端のシックハウス対策
高さ方向の室内空気汚染濃度勾配
(お部屋の中の有害化学物質の濃度の変化を図化したもの、横方向にも同様に考えら
れる。)
室内空気汚染の原因の60〜70%はフローリングからと一般的にも、あるいは北里研
究所病院 臨床環境医学センターの医学博士坂部先生の研究などから判ってきました。
それを模式化したのが上の図です。
空気より軽い汚染物質は天井近くで、重い物質は床面近くに滞留します。
現在の計測方法は、床面の1メートルから1、5メートルの所の空気をサンプリングし
て汚染濃度を判定しています。
その計測値では床面で生活の大半を過ごす赤ちゃんや身長1メートルくらいの子供は
大丈夫でしょうか?
上の図のように赤ん坊や子供は、汚染濃度の高いままの空気を吸い込んでしまっている
のです。マンションの環境測定で実際にお部屋の環境測定を行った際に、床面でも測定
したところ規制値の2倍以上の数値が出ました。
吸着・分解塗料は、汚染物質を含んだ室内空気と直接触れ、更に新しい汚染空気に触
れていなければ効果が出てきませんから、室内空気を強制的に攪拌してやらなければ
全体の濃度が下がってきません。 そして、吸着・分解能力以上の汚染物質が放散され
続けるような時は、汚染濃度の上昇を抑えるだけでシックハウスの改善には何の役にも
立っていません。それではと、最大の原因とされるフローリングに吸着・分解塗料を塗装
する! これはとっても危険なこととなります。
なぜならば、フローリングは人が歩き、重いものを引きずるなど、塗膜はいつもダメージ
を受けています。 そして、吸着・分解物質が粉塵として部屋の空気中に漂う危険性が
大きすぎるからです。 吸着物質は、室内空気汚染物質を吸着して溜め込んでいるのだ
から、その濃度は汚染原因物質よりはるかに高い濃度に凝縮された物質になっていま
す。 吸着能力が高ければ高いほど、その傾向が強くなっています。
分解物質は、どのタイプでも人に悪い影響を与えることは目に見えています。
例えば、酸化チタンは、それ自体は安全で科学的にも安定した物質ですが、ひとたび粉
塵として空気中に浮遊すると濃度規制が掛かり、有害とされています。このように、吸
着・分解塗料は壁や天井にしか塗装できません。
では、壁から1メートル離れたところの空気の汚染濃度は、吸着分解塗料に接している
空
気の汚染濃度と一緒でしょうか? 上の図は高さ方向の濃度勾配ですが、同じように横
方向にも濃度勾配が出ていることは容易にお判りになるでしょう。これらは総て、室内空
気汚染の原因物質を考慮していないからです。
原因物質をそのままにし、汚染された室内空気から汚染物質を低減しようとするから、
いつまでたっても原因物質の近くでは、高濃度の室内空気汚染が続くことになってしまい
ます。
AFMセーフコートの考えは、これらの塗料の考えとは全く違います。
汚染の原因部材に直接働きかけ、汚染しないようにしてしまえば、それで室内空気汚
染は終わる。 全く単純で明快な解決方法を提案しています。
この汚染を防止するために、最初は透明なシール剤を開発し、アメリカの環境医学者
の間でその効果が認められ、医学者からの要求でエナメルペイント、プライマー、木材用
各種コーティング剤、特殊用途塗料を開発してきました。 AFMには20年来の室内空
気汚染と戦い続けてきた歴史があり、輝かしい実績があります。 他のメーカーのよう
に、製造しているごく一部の製品だけが環境対応型塗料を製造しているのではなく、全
製品が環境対応型でプライマーから仕上げ塗料まで、総てが室内空気汚染防止の機能
をもち、化学物質化敏症の人々にも受け入れられるように、有害化学物質を一切使用し
ていない安全な塗料を供給している世界で唯一のメーカーです。
AFMについてよく出る質問ですが、AFMのセーフコートを壁やフローリングなどに塗れ
ば室内側への有害汚染物質の放散を止められるのは判ったが、塗られていない裏側か
ら放散された有害物質が、壁や天井などの隙間から室内に入ってくるのではというご質
問です。 セーフコートを塗装していない側の壁や床下から有害物質が室内に逆流してく
るような部屋は、残念ながら高気密・高断熱の部屋ではないと言うことです。
このような部屋では空気の流通交換がされ、有害物質がシックハウスを起こすほどの
濃度に滞留しませんから最初からシックハウスとして考える必要はありません。
また、通常室内が閉められているような状況では人がいたり、何かの熱を発生するも
のが必ずあり、外に比べ少し圧力が高くなっているのが普通です。 ですから壁や床下
から放散された有害物質が、室内に自然に連続的に入ってはきません。
次に、セーフコートを塗装した面にヒビが入った場合、そこから有害物質が吹き出てくる
のではというご質問です。 これは、セーフコートを塗った場合、セーフコートが有害物質
を封じ込め、建材内の有害物質が溜まり込んであたかも風船が目一杯に膨らんだように
感じられ、その風船を針で突いて爆発する所をイメージされたのでしょう。 しかし、セー
フコートを塗装して有害物質の放散を封じ込めても、有害物質の内圧が高まる訳ではな
く、セーフコートにヒビが入っても、そこから1メートル先に含まれている有害物質がヒビ
に向かって突進してくるようなことはありません。 確かにヒビの入った部分の近くの所か
らの有害物質は放散されてきますが、その量は人に影響を与えるような量ではなく、限り
なく0と言って良い数字です。壁の全面
(全面積)から放散していたものがひび割れの面積からだけ放散するようになると考える
とご理解いただけるかも知れません。 壁が幅5.4m(3間)で天井高が2.4mの場合5.4×
2.4=12.96uに対してひび割れ長さ1mで幅0.001m(1ミリ)の場合1×0.001=0.001とな
ります。その比率は12960:1になるのです。1/12960の面積が0.08ppmの基準値に与
える影響と考えた場合、大きく影響する数値とは考えにくいですね。いかがでしょうか?
アメリカのEPAの報告では、例えば1cmの厚みの合板に含まれるホルムアルデヒドの
放散期間は11年掛かるようです。 合板の中心に存在したホルムアルデヒドが表面に
達する距離、5mmを動くのには11年掛かると置き換えても良いのではないかと思いま
す。
一説によりますと接着剤のホルムアルデヒドは接着力が有る限り存在しているとも言
います。建築して10年経っているからと言って絶対大丈夫と言う事は無さそうです、今年
シックハウス対策リフォームを行ったお宅は築15年でした。全てが建築材が原因だとは
言えません、後から持ち込んだ家具やワックスが原因かも知れませんが、リフォーム後
は「部屋の空気が軽くなった!」、「臭いが分かるようになった!」と言って頂けました。
化学物質は種類もいろいろ、そしてその数は毎年300種類以上増え続けているので
す。便利さとコスト追求の影で安全が見落とされてはいないでしょうか?
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